泣いてしまった。



あまりにも悲しい。悲しくて悲しくて、そしてそこはかとなく
美しい。だから余計に涙が止まらなかった。
子役の2人と、刑事役の武田鉄矢、そして、2人の子供を取り巻く
大人が救いようのないやつらばかりの中にあって、唯一、2人を
暖かい空気で包んであげる図書館司書役の余貴美子。
この4人の演技と存在感が近年のドラマでめったにお目にかかれない
くらい良かった。
そして、本そのものも、緻密に練り上げられて、スカスカ感の
どこにもない見事な作りであり、演出も良かった。
これほどの重く暗い内容であるからこそ、美しい映像で綴って見せて
いるところが、余計に視聴者の心に訴えるものが大きいと思う。
やっぱり、この手のドラマを作らせたらTBSの右に出る局はないよ
なあ って思いますね。
何があっても人は人を殺してはいけない
という倫理を、根底から考えさせられるドラマでもあり、
見終わってもなお、今もふと考えてみたりする。
このビデオは永久保存版だな。