2005年11月25日

ドラマ『女の一代記シリーズ@』〜瀬戸内寂聴編〜

昨日このドラマ見て、ビービー泣いてから寝たもんだから、今朝は
まぶたは重いわ、目の奥が痛いわ、顔の周りがボワ〜〜〜ンとしてて、
ほんと泣いて寝ると翌日はえらいこっちゃわもうやだ〜(悲しい顔)あせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)

寂聴さんの半生記って、以前再現ドラマなんかを交えた人物伝系の番組で
見たことあったので、あらかたは知ってたんだけど、やっぱり2時間
ドラマで見ると来ますねえ、良いねえ〜〜ぴかぴか(新しい)

世に長く名を残すような小説家っていうのは凡人とは全然違う。
何が違うって、物事を突き詰めて考えようとするところが半端じゃ
ないし情熱のかけ方、自分自身の追いつめ方も命がけだ。だからこそ
自殺している人も多い。そのギリギリのところで自分の内側から
絞り出して絞り出して1本の本を書き上げるのだ。『鶴のおんがえし』
という童話に出てくる鶴が、自分の羽を1本づつ抜いて機を織りあげ
見事な美しい反物を紡ぎだしてゆくようなものだろう。

それにしても激しい恋だ。まさに“身を焦がす恋”しかも、情の深い
人だから余計に大きな焔(ほのお)に焼き尽くされるほどの苦しみの
中で生きて生きて、生き抜いて来た人だからこそ彼岸(出家)へと
向かったともいえるんだろう。

昔愛した年下の男と12年ぶりに再会し、妻子ある男とは別に
この男とも関係を持ち続け
「なんで僕とも付き合っているんだ!」みたいに言われた時に
「憐憫よ!!」と言い切るシーンが最もドラマ中で印象的だった。
憐憫とは、あわれみの情という意味だ。
自分のせいでこの男の人生を狂わせてしまったことに申し訳なさと
負い目を感じている晴美は、落ちぶれた相手に背を向けることが
出来ないのだ。もはや恋や愛ではない。とても哀しくせつない“情け”だ。

寂聴さんを演じた宮沢りえは、私は評価されているほど良い女優さん
だとは思っていない。この人には決定的に足りないものがある。
それは女性特有の“丸み・やわらかさ”だ。これが足りないから
色気もない。だから、この人は、女っぽく甘えるセリフを言う時が
いつもぎこちなく、嘘くさい。
だけど、“女の情念”は、それなりにうまく見せてくれていた
ように思うから、この役はそれなりに結構良かった。

それにしても主題歌が中島みゆきとは、絶妙っす!
つうかこの人しかいないよね、こういうドラマのバックに流して
最もしっくりくる音楽作れる人は。

今日は、アマミンと松下由樹の2大今どき女優の競演だ!
楽しみ楽しみ!!グッド(上向き矢印)
posted by まりりん at 11:53 | Comment(6) | TrackBack(3) | テレビ番組感想日記
▲ページトップへ
この記事へのコメント
まりりんさん、こんばんは!
私のブログにお出でくださってありがとうございました。

“身を焦がす恋”にはすっかり縁遠くなってしまいましたがこのドラマで擬似体験できたかも??(笑)いいドラマを見せてもらったと思います。

話、変わりますが「野ブタ」についてもたくさん書かれていますね。私も毎週感想をUPしていますよ。明日のを見終わってマリリンさんの感想が楽しみです。

Posted by かりん at 2005年11月25日 18:13
かりんさん、わざわざコメントもこちらに書いて
くださりほんとにどうもありがとうございました〜!
かりんさんも野ブタ。にはまっていらっしゃるん
ですね、なんか趣味が似てるんでしょうか?(笑)
ほんとにね〜〜、明日が楽しみですね!
また寄せていただきますね〜〜〜!!
Posted by まりりん at 2005年11月25日 20:48
まりりんさん、こんばんは!
TB&コメントありがとうございました。
宮沢りえさん、確かに細いですものねー!
手を握り合うだけの純愛を見ていてドキドキしてしまいました。(笑)
Posted by ちーず at 2005年11月26日 00:48
ちーずさん、こんにちは。
わざわざコメントをどうもありがとうございました。
>手を握り合うだけの純愛
今の時代では中学生でもありえない感じです
もんねえ(笑)でも彼らは大人だから、その
握り合い方にものすごく強い思いが入ってて
ある意味すごいラブシーンでしたね〜!
Posted by まりりん at 2005年11月26日 12:04
TBありがとうございました。幾分、放送時から時間が経ってますので、いまさらのコメントも恐縮ですが…。
りえさんに対する評価が、コチラがずっと感じていたことをうまく表現下さってる、と思いました。あのドラマは寂聴さんのことを小説家としてご存じない方もご覧になってたようで、あまりの設定に(寂聴さんに対して)“引いて”しまったヒトもいたようです。機会があればドラマも著作も見てみたいと思ってます。
Posted by alien-baltan at 2005年12月12日 12:15
alien-baltan さん、はじめまして。
わざわざコメントをどうもありがとうございました。

う〜〜ん、確かに昔の寂聴氏は破天荒というか、普通に
考えたら、ちょっと受け入れがたいところありました
もんねえ。でもそんなふうに、人の何倍もの“人間の業”
の深さというものを経験してこそ、人の心に響くことばを
伝えられるのかもしれないですね。
宮沢りえに関しては、しばらくは連ドラとかより、単発
もので印象づけていくのも良いかもですよね。
では、また〜。
Posted by まりりん at 2005年12月15日 21:49
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック

「女の一代記 瀬戸内寂聴」 注目!阿部寛なかなかやるな☆
Excerpt: 瀬戸内さんの著書は一度も読んだことがないのに女性週刊誌に見る法話には 大変興味があり身近に感じていました。あの穏やかで無心な笑顔の内側には これほどの情熱が隠されていたのかとただ驚き、惹きこまれて..
Weblog: くつろぎ日記
Tracked: 2005-11-25 14:29

フジテレビ 女の一代記シリーズ 瀬戸内寂聴を見た
Excerpt: 僕は瀬戸内寂聴さんに何度か徳島で話を聞かせていただいたことがある。 しかし断片的、噂話のようなものだった。そんな僕の感想は。 恋の修羅場をくぐりぬけ、出家の道を選んだ一人の女性、瀬戸内晴美の25歳..
Weblog: 僕のつぶやき。 ネットの窓から。
Tracked: 2005-11-25 16:36

「宮沢りえ」と「瀬戸内寂聴」
Excerpt: 先週の金曜日に「女の一代記」ということで放送されていたようですが、見れませんでした。(残念! ご覧になった方、いかがでしたでしょうか?) 瀬戸内さんの半生を、宮沢りえさんが演じるというドラマで、直前に..
Weblog: 緑の日々
Tracked: 2005-12-09 09:55
▲ページトップへ
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。