2005年11月30日

野ブタ。をプロデュース 〜それはほんとに恋なのか?〜

7.jpg野ブタ。をプロデュース公式ページ http://www.ntv.co.jp/nobuta/


このドラマを見てる人のほとんどは、信子の修二への気持ちは
“恋心”だと見ていると思う。
特に、この7話では、そう感じさせる多くのシーンもあったし。
でも、私には何度見ても、ほんとにそうなのかなあ?という思いが
あって、こんなこと言うと、「アンタ、一体何を見てるの?」と
言われそうだが、まあ、こんな見方もあるんよ ってのを
聞いてください。

信子と彰は、基本的に、“自分は自分”というスタンスで人に
接しているし、大事にしてるものや感覚的なものが似ている
そして、彰は“芯の強さ”を持った人だということもよくわかっている。

一方の修二は、自分たちとは逆に、他人の目に写る自分を
常に意識し、時に冷酷ともいえるくらい“気持ち”を抑え込む
ことに終始するときもある。つまり、彰とは逆に、
“とても心の弱い人”ということを知っている。

特に先週6話で、信子は修二がここにきて大きくバランスを
崩し、危うくなっていることを目の当たりにしているから
ともかく修二のことを“ほっておけない”気持ちが強くなって
いるように思う。

私にはこの3人の関係そのものが、“友達”とか“仲間”と
いう枠を超えた“ある種の家族のような関係”
ではないかと思っている。
それぞれが、無意識のレベルでそれを感じ取っているとも
見ている。

そして、信子にとって、自分は母親、彰は、自分のことを大きく支え、
守り、愛情を注いでくれる、いわば自分の主人(つまり父親)のような存在で、
修二は、自分が、守り、愛情を注ぎ、育てなければいけない
息子のような存在と感じているんじゃないかと見ている。
(あくまでも身内意識という精神レベルでです)

だから、彰のことは安心してほっておけるが修二
のことは気になってしょうがない

という状態にあるんじゃないだろうか。

ラストで信子に抱きしめられた修二が、はじめて
『自分は寂しい人間だ』と感じたのは、どういう意味だった
んだろう?と思った時、
信子に抱きしめられてはじめて、誰かに抱きしめられる
という感覚にすら何も感じることが出来ない、それはとても
寂しい人間ということなんだ
ということをやっと自覚したのかな?
と読んだ。

抱きしめた方の信子の気持ちは、やっぱり一言で言うなら
“母性”だったんだろうと思う。
修二のすべてがあまりに愛しく、あまりに小さく見え、
まさに“子供を抱きしめる”母親になってしまったんじゃ
ないかと思う。

普通に考えたら、というか、普通のドラマなら、
確実に信子の気持ちは恋だろうけど、なにせ野ブタ。だからねえ。
こういうのもありなんじゃないかな なんて思うのですが、
いかがでしょうか?



posted by まりりん at 12:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 『野ブタ。をプロデュース』
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この記事へのコメント
はじめまして。
仰りたい事、すごく解ります。(母性愛に超納得!)
ブログなどで、「やっぱ信子は修二が好きだったんだね」
という意見を見るたび「いや、ちょっと待って・・・」
と口を挟みたくなりますから、私も(笑)。

でも、かと言って「恋じゃない」と言い切るのも
なんか寂しいですよね。3人とも思春期真っ只中ですし。

私としては、3人とも今の関係を崩すことなく卒業し、
それぞれ自分の人生を歩んでいくのだけど、
ふと、信子が高校時代を振り返った時に二人の事を思い出し、
「あれが私の初恋だったのかな・・・」とちょっと
ほろ苦い気持ちになってくれたらもう何も言う事はありません(笑)。

信子がもし恋をしているとしたら、それは
修二と彰、二人に恋をしているのだと思います。
・・・って文才無い上に妄想炸裂でスミマセン。
でも、まりりんさんの意見に凄く納得したので
コメントさせていただきました♪
Posted by ユリ at 2005年11月30日 16:14
ユリさん、はじめまして!
コメントどうもありがとうございます!!

同じような視点で見ている人がいて、ほんとに
嬉しい限りです!!
彰・修二二人ともに恋をしている ってのは、
良いですねえ!!というか、私はほんと、信子は
この二人を実際同じだけ大事な人と見てると
思ってます。
でも、そこはやっぱり若い男女。後になって
気づくような恋。ってほんとそんな感じかも?

とはいえ、この三人はやっぱり家族。
そこに色恋ってものがけして大きくは入り込め
ないというか、もっともっとデカイ愛やキズナで
結ばれた間柄だと思うので、このままの関係で
卒業して欲しいに1票です!!!

貴重なご意見、ほんとにありがとうございました〜〜♪
Posted by まりりん at 2005年11月30日 22:12
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